芸術やグルメの国として知られるフランス。世界ランク上位の経済大国でもあり、多数のノーベル賞やフィールズ賞(すぐれた数学者に贈られる賞)受賞者を出していることでも知られている。
タイムズ・ハイヤー・エディケーションの世界大学ランキングで、フランスの大学が第6位と第8位にランクイン(2010年)、フィナンシャル・タイムズが公表した経営学修士トップ65では、第1位と第3位にランクイン(2010年)するなど、フランスの高等教育は世界的にも高い評価を受けている。
企業との連携が強いこともフランスの高等教育機関の特徴だ。Master professionnel(専門修士)、もしくは、Licence professionnel(専門学士)と呼ばれているコースでは、企業内でのインターンシップが必須となっている。インターンシップは、留学生にとってはまたとない経験だろう。プロの世界で実践力となる知識や技術を身につけることは、就職にも役立つだろう。
フランスは、アメリカ合衆国、イギリスに次いで、世界で3番目に留学生の多い国だ。フランスに留学するにあたって心配なのは語学だが、英語で授業を行うプログラムも多い。また、教育機関の多くでは国が授業料を負担していることもフランスの魅力だ(年間登録料や社会保険料等は個人負担)。奨学金プログラムも充実している。
外国人留学生も住宅補助を受けることができ、3カ月以上登録する場合は、自動的に学生社会保険に加入できる。また、娯楽費や交通費の学割もある。年間964時間内であれば事前の行政許可なしでアルバイトも可能だ。外国人留学生にやさしく、高度な教育を受けられることがフランス留学の最大の魅力といえる。
(取材協力) フランス政府留学局・日本支局
http://www.japon.campusfrance.org/ja
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