カナダでは公立でも私立でも、留学生を卒業まで受け入れるシステムが整っており、中学・高校への長期留学には、「体験留学」と「進学留学」の2種類がある。
①体験留学
カナダの中学・高校生活や日常生活を体験しながら、英語力をつけることを目的とした1か月~1年間程度の「体験留学」プログラム。
日本の学校長の判断により、カナダの学校で取得した単位が36単位を限度に日本の学校の卒業単位として認められる。帰国後に進級するか留年するかは留学前に確認しておこう。
②進学留学
カナダの中学・高校で単位取得や卒業を目的とした「進学留学」プログラム。滞在は3~4年と長期になることが多い。
日本人が進学留学をする際、英語力が足りない場合は、まず正規のコース(学科)と留学生向けの英語集中コース(English as a Second Language=ESL)を履修することになる。
また、カナダの学校を中退した場合、日本の高校への復学が難しいため、再度受験して入りなおすか、高等学校卒業程度認定試験を受験することになる。そのため、日本の高校に籍を置いたまま、休学・留年扱いでカナダの高校に進学するケースもある。
~番外編~
3~4週間程度の短期間で、世界中からの留学生と一緒に学ぶ「サマー・キャンプ(スクール)」、「ウィンター・キャンプ(スクール)」。アクティビティーが数多く盛り込まれており人気が高い。
日本の夏休みや冬休み等の休暇を利用して、各学校が実施する短期のプログラムに参加する。授業の一部に参加することが可能な教育委員会のプログラム等もある。
カナダ留学を希望する場合は、カナダ大使館主催の「カナダ留学フェア」や「カナダ留学説明会」(予約制)に参加したり、カナダ大使館の図書館の留学情報コーナーやウェブサイト、カナダ各州の教育省・学区教育委員会のウェブサイト等で情報収集をしよう。日本にあるカナダの州政府事務所なども利用が可能だ。
(取材協力) カナダ大使館
http://www.japan.gc.ca
※カナダ大使館のサイトに別ウィンドウで開きます。