在学中に数多く組まれている留学プログラムにより、
世界の多様性を受入れ、コミュニケーションできる人材を育てる

世界の人々と共生できる人材の育成を目指す東洋大学附属牛久中学校・高等学校では、高校2年生の100名以上が留学を経験します。
この中高一貫の充実したグローバル人材育成プログラムが評価され、同校はスーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト校に選定されました。
今回は遠藤校長先生にインタビューし、同校の国際化教育の要諦を伺いました。

Q:貴校のグローバルリーダーに関する考えとその育成についてお聞かせ下さい。
遠藤:本校では「生徒の目指すグローバルリーダー像」を次のように定め、その育成計画を立てています。
【生徒の目指すグローバルリーダー像】
  • 〇豊かな教養と健やかな心・身体をもち、世界中の誰とでも明るく接することができる。
  • 〇日本人としてのアイデンティティと知的好奇心をもって主体的に行動できる。
  • 〇世界で活躍し世界に貢献しようとする高い志をもち、自らの人生に積極的にチャレンジできる。
  • 〇世界の人々と共に生活できるコミュニケーション能力をもっている。
  • 〇世界の多様な生活文化と歴史を理解し、それらを尊重し受容して世界の人々と共生できる。
  • 〇世界の人々と情報を共有し、それを分析し自らの考えを積極的に発言し、リードできる。
  • 〇地球的課題に興味関心をもち、その課題を解決しようとする意欲やプレゼンテーション能力をもっている。
  • 〇総合的な英語力をもち、世界の人々と対峙し、論陣を張ることができる。
【グローバルリーダー育成の取り組みの全体像について】
Q:貴校は「スーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト校」に選ばれました。
遠藤:本校は平成24年度に外務省の「キズナ強化プロジェクト」に参加し、平成25年度は、台湾やオーストラリア等の高校生32名をホームステイで受け入れました。このような国際交流教育と今後の本校の国際理解教育実施計画が認められ、平成26・27年度にスーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト校に選定されたものと考えている。また、茨城県からは平成27年度「世界に羽ばたく人材育成推進事業」指定校に採択された。これは本校のこれからのグローバル人材育成と国際理解教育を推進していく上で大きな支えとなり、推進の励みになったと考えています。
Q:具体的なプログラムの中で特筆すべきものについて教えて下さい。
遠藤:本校の中高一貫コース6年間と高校3年間におけるグローバル人材育成プログラム計画は、次の通りです。
1年 2年 3年 4年(高1) 5年(高2) 6年(高3)
河口湖セミナー
ハウスHR合宿
British Hills
宿泊生活体験
Adelaide研修
ホームステイ
伝統文化
宿泊体験学習
東南アジア英語圏
修学旅行
世界の大学研究
哲学1・教養1 哲学1・教養1
国際理解1
教養1・国際理解1
キャリア1
課題研究1  課題研究2
キャリア1
特別集中講座「A」「B」「C」
既存の教科・科目と連動
オールイングリッシュゾーンの設置やネイティブスピーカーの配置等の英語学習環境の整備

中高一貫コース6年間のグローバル人材育成プログラム計画

遠藤:これらのプログラムの中で、6年間の中高一貫コース及び3年間の特進コース・進学コースのグローバルクラスに共通するプログラム「Adelaide研修」を紹介します。
 平成26年度実施の「Adelaide研修」では、129名の生徒を豪州Adelaide市内の公立高校7校に分散させ、各校の生徒の家庭に1人1家庭にホームステイを行いました。
 各校では、午前中は英語の授業、午後は当該校の生徒に混ざり、授業や文化交流を行います。文化交流においては、グループ毎に日本と牛久市や百人一首といった日本の文化等について英語でプレゼンを行い、現地高校生と質疑応答を行いました。
1年 2年 3年
English Camp Adelaide研修 世界の大学研究
カノボラス高校派遣・台湾・その他環太平洋諸国派遣など
哲学・課題研究 課題研究・国際理解 教養・キャリア
特別集中講座「A」「B」「C」
既存の教科・科目と連動
オールイングリッシュゾーンの設置や
ネイティブスピーカーの配置等の英語学習環境の整備

高校3年間のグローバル人材育成プログラム計画

Q:グローバル化の取組みに関する先生や生徒の反応はいかがでしょうか
遠藤:教員は各種プログラムにおいて企画から生徒の引率まで携わりましたが、やはり0から1を生み出すためには想像を絶する困難があったようです。何とか渡航にまでこぎ着けた後、生徒が自分たちの手でこのプログラムを創り上げてくれたことを誇りに思うとの声も聞かれました。海外では十分準備をしていても、突然課題が出て、それを解決しなくてはならない。真の学びの場につながったと思います。
 生徒からの反応は以下のようなものです。
 「今の私の目標は、英語を誰にも負けないくらい勉強してAdelaideにもう一度行くことです。先ずは来年の9月、現地で仲良くなった子と東京で会う約束したのでそれを目標に頑張ります。」
 「世界が広いことを知ると同時に、自分が見ていた世界がとても小さいことを知った。海外が嫌な弟にこのことを教えてあげたいと思う。日本が狭いということ、留学して得るものはすばらしいということを教えてあげようと思う。」
 「家族との2週間は常に言葉の壁があり、どうしたって自分のいいたいことを100%伝えることはできなかったし、逆に理解することもできなかった。それでもその会話は常にお互いが分かり合おう、信じ合おうという気持ちで溢れていた。それと同時にもっと英語を勉強したい、もっと英語が上手になってもっとたくさん話したいと思った。豪州のことももっと知りたいと思った。」

豪州Adelaide市内で行われた教員同士の歓迎交流会

Q:今後の課題について
遠藤:グローバル人材育成事業を理解し、推進できる教職員が少ないことが課題です。大多数の教員が従来の教育内容・方法等に固執して新たな取り組みに躊躇している現状があります。このため、講演等の様々な機会をとらえて教職員の意識を改革するとともに、教職員のグローバル人材化の取組みを行っています。また、海外での体験は生徒及び教職員の主体性が大切です。生徒や教職員の主体性が十分発揮されるよう様々な規制や固定観念を取り払っていく必要があります。高校生が海外での様々な体験をするとともに、海外の高校への留学や海外の大学への進学等をしやすくなる環境を整えていく必要があります。

Eastern Fleurieu Schoolでは、附属幼稚園・小学校の子どもたちに折り紙を教え、交流を深めた

Q:最後に受験生やその保護者へのメッセージはありますか。
遠藤:本校は生徒たちの様々な進路希望に対応できるようにしています。自然環境に恵まれ、施設設備だけでなく、カリキュラムなど教育内容が充実しています。本校の特色は次の通りです。
  •  (1) 平成27年4月、中学校が開校させ、中学校を併設する中高一貫教育を行う学校
  •  (2) コースごとに教育課程を編成して生徒の個性を伸長させ、希望進路を実現する学校
  •  (3) 茨城県の優勝旗7本、関東大会に7部が出場など、部活動、特にスポーツ系部活動が活発な学校
  •  (4) 国際理解教育、グローバル人材育成教育を活発に行っている学校
  •  (5) 近代的で快適な学習環境のもとで学習し、楽しい充実した高校生活を送れる学校
 将来、世界で活躍したいと思っている小学生や中学生の皆さん、そして、保護者の皆様、どうぞ、本校にご来校いただき、本校教育の様子をご覧になってください。いつでもご説明いたします。皆様のご来校をお待ちしております。

本校の生徒の家庭にホームステイしたLittleton High Schoolの生徒たちの書道の体験授業