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世界で見つけたターニングポイント 私を変えた高校留学 02 4回の短期留学が消極的な自分を変えた。高い壁を乗り越えた先で見つけたのは自分への自信と、将来の夢

早稲田大学高等学院
3年生
吉田興平(よしだ・こうへい)

高校2年の夏休みに、AIU保険会社主催 高校生外交官プログラム(米国・ニューヨーク3週間)に参加。高2の春休みに、japan society主催 junior fellows leadership program 2014 に参加(米国・コネチカット州3週間)。高校3年の7月に、中国の深せん(圳)高級中学円卓会議(1週間)、8月には日本次世代リーダーズプログラム2014(米国・ロサンゼルス1週間)に 参加 。短期間に4つの短期留学プログラムに参加して人生が変わったという吉田興平さんに留学の動機や、留学で得たことについて聞いた。(敬称略)

奨学金で海外に行けるプログラムを探して参加。
人生を変えるきっかけに出会った。

最初に留学をしたいと思ったきっかけは?

吉田:アメリカのドラマが好きで「glee」などを観て海外の生活に憧れていました。外国の同世代の人がどんなことを考えどんな生活をしているのか実際に見てみたいと思いました。でも留学にはお金がかかるので奨学金で海外に行けるプログラムを探し、たまたま見つけたのが、AIU保険会社主催 高校生外交官プログラム(HSD)。40人の定員に対し840人の応募がありましたがなんとか合格することができました。

選考試験はどんな内容だったのですか?

吉田:1次試験は書類選考で、このプログラムでどのようなチャレンジをしたいか、どのように成功させるか、選抜されたチームの中でどのような貢献をするかなど申込書の質問に沿って書き、提出します。これで80人まで絞られ、2次試験は、日本語・英語の面接、グループワークがありました。

このプログラムで得たのはどんなことだったでしょうか。

吉田:HSDは、人生を変えるきっかけになりました
私はそれまで消極的で、新しいことをするときは怖いと思うほうでした。でも、40人の選抜メンバーは皆ポジティブで、熱い人たちばかり。その熱さに感化されて自分もがんばらなければ!と思うようになりました。現地でのプログラムもよくできていて、もっとも印象に残っているのが、3週間のうち1週間をプリンストン大学の寮で過ごしたこと。同プログラムに参加するアメリカ人の高校生がルームメイトでした。つたない英語力でしたが、お互いのことを一晩中語り合ったことはとてもいい思い出です。彼とは言葉を超えて仲良くなり今でも大親友。彼が日本に来たときは、私の家に1週間ステイしていきました。

HSDのプログラムではアメリカ人の高校生と大親友に

日本という国のために貢献したい。
自分の夢に出会った。

次に参加したjunior fellows leadership program 2014で得たことは何ですか?

吉田:自分の夢を見つけることができました。
このプログラムでは3週間のうち2週間、現地の高校に通って部活動にも参加しました。前回よりもアメリカ人と触れ合う機会が多く、アメリカのこともそうですが、外国に出たことで日本についてもじっくり見ることができました。改めて、自分の生まれ育った日本という国の素晴らしさに気づき、将来はこの国の中枢機関に入って、日本という国をより良くするために貢献したい、そのために官僚になりたい、という夢に行きつきました。 プログラムの最後に、アメリカ人たちの前で、英語でプレゼンテーションをすることになり、私は自分の育った東京のよさを伝えることにしました。大勢の人の間で話すなんて、日本語でもびくびくするのに、英語で原稿を作って英語でプレゼンをする。そんなことできるのかと思いましたが火事場の馬鹿力でなんとかプレゼンをすることができました。必死になれば何でもできる、これならもっとできるんじゃないかと、さらに自信をつけることができました。

Junior Fellows programでは、英語でプレゼンテーションをした
Junior Fellowsプログラムでは、国連でもスピーチを

世界のレベルを知り
このままじゃダメだ!という焦りに

中国の高級中学円卓会議ではどんなことをしましたか?

吉田:これは学校代表として選ばれた2名が、中国で開催される、高校生の国際会議に参加するというものでした。ソーシャルイノベーションをテーマに各国の高校生と議論をしました。
これまではアメリカしか知りませんでしたが、中国、ドバイ、チュニジア、マレーシア、香港など今まで知らなかった国の人たちと仲良くなることができました。驚いたのは、彼らは同年代なのに、英語も論理的思考力も私よりもはるかにレベルが高いこと。私たちは将来、この人たちを相手に闘わなければならないのかと思うと、このままではダメだ!もっと頑張らなければとすごく焦りました。
最初の2回の海外経験は、とりあえずチャレンジして、自分の目標を見つけることができました。中国での体験では、その目標のために何が足りないかに気づくことができました。

深圳高級中学円卓会議で出会った、世界の高校生と共に

4つめの「日本次世代リーダーズプログラム2014」とはどのようなものだったのでしょうか。

吉田:これもたまたまインターネットで見つけたプログラムです。経営学者のピーター・ドラッガーのマネジメントを、高校生でもわかりやすく学ぶプログラムでした。
選考はかなり厳しく、これまでの3つの留学経験がなければ合格できなかったと思います。
このプログラムは、マネジメントを学びつつ、人生に成功するためのプロセスを学ぶことができました。

留学の一番の収穫は、自信がついたこと

これまでの留学経験は自分の人生にとってどんなふうに生きてくると思いますか?

吉田:留学の一番の収穫は、自分に自信をつけることができたこと。これってとても大きいことです。自信があるから何にでも挑戦できる。挑戦することで未来が開ける。人生を変えていける。その力を得ることができた。もし留学しなかったら、私は視野の狭い人間になっていたと思います。

大学入試にはどのように活かせましたか?

吉田:大学附属校なのでそのまま進学できたとは思いますが、あえてAO入試を選択しました。これまでの経験が大人にどう評価されるのか自分自身を試してみたかったのです。留学をしたからこそ、官僚になりたいという夢に到達できたし、そのために大学で何を学びたいかがわかった。それをきちんと伝えることができたと思います。おかげさまで合格をいただけました。大学では、政治学や国際関係などを学びたい。これまでは短期留学しかしていないので、長期留学にもチャレンジしたいです。

留学する前に準備しておいてよかったと思うことは

吉田:海外のドラマを英語の音声で観たり、YouTubeでTED(注)の映像を見たりして、リスニング力を鍛えました。特にドラマは、日常的な表現を覚えるのにとても役立ちました。

自分の考えを表現することにたけたアメリカ。
そこで挑戦するなら自分から言うしかない。

留学中に困ったことは?

吉田:語学力のなさです。単語の羅列とジェスチャーでも通じますが、真意は伝わりません。でも、留学先で友だちができて、帰国後もスカイプなどで会話を続けていたら、だいぶ話せるようになりました。
日本との違いには驚くことがたくさんありました。一番驚いたのは、私が留学先で出会った人は、日本のように「言わなくても察してくれる」ことはなかったこと。言いたいことがあるならきちんと自己主張するしかない。そのおかげで積極的になれたと思います。

早いうちにいろいろ経験をして、人生をつかみ取ってほしい

高校で留学することのよさは何だと思いますか?

吉田:高校のときの留学は体験重視で、純粋に異文化体験や交流に集中できるところがいいと思います。大学で留学した人の話を聞くと、大学生での留学は学問が忙しくて、純粋に楽しむということはできないと思いました。
また、若ければ若いほど頭も感性も柔軟なので、英語の習得も早いし、まだ価値感が固まっていないからいろいろなことが吸収できると思います。

留学を迷っている中学生高校生にメッセージをお願いします。

吉田:人生は、経験した者勝ちだと思うんです。迷っているなら何も考えずとりあえず一歩を踏み出してほしい。留学してソンをすることは一つもありません。でも、留学しないと絶対ソンをする。短期でもいいから海外に飛び出して、いろいろなことを体験して、自分の未来をつかんでほしいと思います。

注)TED(テド) 
TEDは、価値のあるアイデアを世に広めることを目的とするアメリカの非営利団体。TEDトークと呼ばれるプレゼンテーションの動画を世界に無料配信して注目を集めている。現在は、1年に1回北米で行われる大会を中心に、世界各地に活動を広げている。(NHKウェブサイトより)

プロフィール

吉田 興平(よしだ・こうへい)

1996年生まれ。早稲田大学高等学院3年生。生徒会長を務める。早稲田大学政治経済学部 政治学科に進学予定。
(2015年1月現在)

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